2008年 10月 08日
僕の尊敬する人は、今までの人生においては、祖父ただ一人です( ̄ヘ ̄) すごいと思う人はたくさんいます。でも尊敬にまで至っているのは祖父だけです。 昨日のブログで祖父と祖母、祖母の妹と僕の四人で生活していたことを 久しぶりに思い出し、祖父について何か書きたくなりました(-_-# 祖父は人に厳しく、自分自身には更に更に厳しい人でした。 決しておごるということをしませんでした。 祖父の元同僚から聞いた話では、祖父が働いていた旧国鉄で、 少なくとも地元の県で、祖父よりも高い役職まで至った人はいなかったそうです。 でも僕が祖父を尊敬している理由は、「出世したから」ではありません。 決して祖父は自分が当時出世したということを口にすることがなかったからです。 その友人の方から聞くまでは、そのことを全く知りませんでした。 ただただ祖父は、「当時、それはそれは努力した。努力はせえないかん。」と 僕を諭すだけでした。 祖父は今で言うところの中学さえ、まともに通えていません。 いかに努力したかが、容易に想像できます。 祖父の人への厳しさの奥には、いつも深い優しさがありました。 僕は大学受験で一浪しているのですが、 現役のとき、志望校に落ち落胆したときも 決して祖父は甘い言葉を投げかけてきたりはしませんでした。 一浪し、志望校に受かったとき、周囲の人は口々にその大学名を褒めてくれました。 でも祖父は、「努力の結果や。執念をもって、よくがんばった。」と ひたすらに努力したということを褒めてくれました。 そのとき祖父が目に涙を浮かべていたことを鮮明に覚えています。 祖父と幼い頃から暮らしてきた母も、涙はおろか、 風邪などで寝込む祖父の姿さえ一度も見たことがなく、 その祖父の姿は、僕にとって衝撃的なものでした。 後から知ったのですが、合格発表の日の朝、まだ発表前にも関わらず、 家の庭に、お祝いの木である、ナンテンを黙って植えてくれていました。 いかに祖父が僕のことを思っていてくれたかを、改めて知りました。 祖父は僕が大学二年生の頃に亡くなりましたが、 実家のナンテンの木を見るたびに当時のことを思い出します。 そして今、これでもかというくらい祖父は僕の心の中で生きています♪ いつも祖父の顔に泥を塗るようなことはできない!って思ってしまいます(^^; 本当に祖父には色々なことを背中で教えてもらいました。 いくら感謝しても、感謝しきれません。
by oriotia
| 2008-10-08 23:05
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