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とふぉふぉ・・・

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2009年 02月 09日

想像力

僕は残酷なシーンを見るのが苦手です。

漫画などを読んでいても、残酷なシーンが出てくると

「イテっ!」と言ってしまったり、

  そんなとき弟には「お前は痛いないやんけ(^^;」って苦笑されます。

あとは、ず~~~んと沈んでしまったりします。

以前、イラクで色々な国の人が、

首を切られるというむごたらしい殺され方をされました。

僕がそのことを知ったのは朝のニュースです。

殺害される、まさに直前の様子が流されていました。

胸が悪くなってしまって、その朝はご飯を食べることができないまま

大学に行ったんですが、到着早々目にした友人達の様子は驚きでした。

僕が朝見て胸が悪くなったそのニュースの話で喜々としていました・・・

何人かはその殺害の瞬間の動画をインターネットで探し、見たようです。

そして、その凄惨さにひきつけられ、ただただ興奮。。。

僕は正直なところ、友人達に失望に近い感情を抱きました。

人は残酷なシーンを見ると、生理的に興奮する性質が大なり小なりあるので、

興奮するのも分かります。

でも生きたまま首を、自分の意思を無視して、切られるという行為の際、

当人はどんな感情を抱いているのだろうかと考えれば、、、

 刃先が触れるまで、、、  刃先が触れた瞬間、、、

その時の心の動揺を思うと、ただ想像するだけでも、浮かんでくる感情が強烈で、

また多すぎて一瞬気が狂いそうになります。


凄惨なシーンを見て、興奮が勝る人、 不快が勝る人・・・

どちらもいて当然だとは思うのです。

ただ少なくとも僕の周りでは、興奮が勝る人の割合が高すぎるように感じてます。


人は“残酷さ”、“凄惨さ”に慣れるものだと思います。

僕はよく漫画を読みますが、僕が小さかった頃に比べ、

残酷な展開が増えてきているように感じます。

漫画の中で、“敵”がどんなむごたらしい殺され方をしようと、

恐らく多くの読み手の中では、一つの陰も落とすことなく流れ去ってゆくのだと思います。

子どもの頃からあまりこういう残酷さを伝えない残酷なシーンに触れていると

媒介を通して人の死に触れたとき、想像力を働かせることに怠慢になってしまうのでは・・・

と心配になります。

漫画家の人たちにはできるだけ、安易に凄惨なシーンに頼ることなく、

子ども達をひきつける漫画を描いてもらいたいなぁって思います。


あと想像力を広げるのには、最適な情報量があるように思います。

ある程度の情報は、想像力をより広げてくれる・・・

    想像の種を与えてくれたり、その種に水や養分を与えてくれたり、、、

でもあまりに情報量が多くなりすぎると、

   抱いた想像の種を育てるための、心の余白を奪ってしまう

そう僕は考えています。


自分に子どもが出来たとき、僕は親としてどうすべきなのか考えてしまいます。

  かなり頭の中だけが先行してます・・・(笑

by oriotia | 2009-02-09 00:25


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